【会社謄本から事件を斬る!第2回】投資詐欺事件

 

2009年11月10日、2010年4月4日 産経新聞・毎日新聞他で配信された事件。

 

100420パーソナルマネジメント記事.jpg
 

投資会社「パーソナル・マネジメント」(東京都)による出資金未返還事件で、

群馬県警生活環境課などは8日、詐欺の疑いで、

同社社長=詐欺罪で起訴=ら2人を再逮捕、同社元勧誘員を逮捕した。

 

同課などの調べによると、3容疑者は共謀し、

実際には資金運用をしていないにもかかわらず、平成19年12月21日ごろ、高崎市内の女性(80)に

「投資すれば、海外の金利の高い銀行に預けるなどして利益を出し、

高配当の利息を払う。元本は保証する」などと説明し、

出資金名目で300万円をだまし取った疑い。

 

こういう事件です。 

 

さっそく「パーソナルマネージメント」なる会社謄本を、PCで取得。

画面に必要情報を入力します。

 

複数の報道があったので、本店所在地(→特別区)を把握できました。

100419パーソナル謄本1縮小.jpg 


 

該当する法人が上がってきました。

それがつぎです。

100419パーソナル謄本2縮小.jpg 

 

該当法人が、港法務局内で2法人ある、という結果。

ちなみに上の画面までは、無料で検索できます。

 

今回は赤い丸部分をクリックし、

報道された会社謄本をとりましまた。

 

100419パーソナル謄本3縮小.jpg 

 

クリック後

パソコン画面上に、会社謄本が出てきました。

この時点で初めて、課金されます。465円。

 

さて上の現在謄本、部分を拡大したものが次。

 

@ 商号・本店部分。 

現在は虎ノ門。平成18年にできた会社です。

業歴は一応3年。

100419パーソナル社会社謄本(現在)商号本店.jpg

 

A 資本金 

100419パーソナル社会社謄本(現在)資本金の額.jpg

 

前回、【会社謄本から事件を斬る!第1回】で題材にした

「ジャパン・エージェンシー」は

石油を採掘する・・・と云いながら、「有限会社」でした。

 

「有限会社」は小規模事業向けの組織

そんな小規模事業者が「石油を採掘するのはおかしい」

そんな結論を導きました。

 

さて、今回はちゃんとした株式会社。

しかも資本金だって、2000万円。

 

会社法が平成18年に施行されて、

最低資本金の制度もなくなり、

新規に有限会社の設立登記もできなくなりました。

 

ですから、現在では 

資本金1000万円未満の株式会社を 

目にすることもしばしば。

 

というなかで、あえて2000万円という資本金で

勝負しているのは

ベンチャーの心意気か?!と取ってあげたくもなる。

 

ところが・・・、問題は次の2か所。

 

B 株式譲渡制限

要するに、自社の株を他人に譲るときは、

株主総会の承認がいりますよ・・・という注意書き。

依然小規模法人にありがちな文言。

100419パーソナル社会社謄本(現在)資本金.jpg

 

C 役員が一人 

100419パーソナル社会社謄本(現在)役員支店編集.jpg

 

つまりこの会社、

資本金が2000万円と云いながら

役員は社長を兼ねたたった一人、そして株を譲渡するにも株主総会の承認がいる。

 

結局、

昔の有限会社となんら変わりがない、零細法人と云っていい。

「パーソナル・マネジメント」社は。

それでいて、海外に投資云々は荒唐無稽でないか?と思うのです。 

 

加えて、なんで支店が必要なんだ?同じ港区内に???

素朴な疑問がわいてきます。

 

今の会社法では 

有限会社の仕組みを株式会社に取り込んだいきさつがあります。

ですから、ざっくり云うと

 

平成18年以前であれば

「有限会社」 → 零細法人

「株式会社」 → 資本金1000万円以上(特別措置の1円法人はありましたが・・・)

となって、株式会社はそれなりのボリュームのある会社、

と見えないこともありません。

 

しかし、

会社法施行後は、既存の有限会社は別にして

新たにできた「株式会社」が、

平成18年以前の「株式会社」とニュアンスが違うんですね。

 

このあたりを

表面的な資本金の多寡だけでなく

役員欄の人数などにも気を配って、ご覧いただくと

もう少し、会社謄本の読み込みというものが出来るのではないかと

思います。

 

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